Q&A

2015.10.06更新

産後

産後の抜け毛は産後脱毛症や分娩後脱毛症と呼ばれています。産後の女性の7割が経験しているというデータもあり、産後に多い悩みでもあります。

 

産後の抜け毛、原因は?

産後の抜け毛は、女性ホルモンの変化が主な原因だとされています。妊娠中は女性ホルモンが増えます。通常髪の毛は一定のサイクルで生え変わっていますが、女性ホルモンが増えると髪の毛が抜けにくくなります。産後すぐは女性ホルモンが急激に減少し、妊娠中に抜けなかった髪が一気に抜けてしまうのです。女性ホルモン以外にも育児のストレス、産後の食事や睡眠の乱れも抜け毛に影響しています。

 

産後の抜け毛はいつからいつまで?

ヘアサイクルは
・成長期(髪の毛が生える時期)2~6年
・退行期(髪の毛が抜ける時期)2~3週間
・休止期(髪の毛が生えるまでの休みの時期)2~3ヶ月
の繰り返しですが、産後すぐに多くの髪の毛が一気に抜けてしまい、休止期に入ることによって一時的に髪が薄くなってしまうという状態が続きます。休止期の2~3ヶ月を過ぎればだんだんと髪が生え始め、元のヘアサイクルに戻ると髪の量も改善されてきます。個人差はありますが、産後6ヶ月頃、遅くとも産後1年で戻るといわれています。

 

産後の抜け毛、対策は必要?

生理的なことだと考えれば特に心配する必要はありません。ただ、少しでも早く回復したいという方には、規則正しい生活をしてリズムを整える、質の良い睡眠を多く取る、ストレスを溜めないなどの抜け毛対策がありますが、赤ちゃんのお世話をしながらだとなかなか難しいかもしれません。そんな方におすすめなのが、食事対策です。抜け毛対策に効果的な食事を栄養素別にまとめました。

 

産後の抜け毛、食事対策

1.カルシウム

牛乳や小魚、チーズに含まれるカルシウムは髪に艶とコシを与えてくれます。カルシウムは産後特に不足しがちになりますので、骨や歯のためにも積極的に摂りましょう。

2.たんぱく質

大豆、肉、卵などに多く含まれているたんぱく質は髪の原料になります。大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、髪の毛の成長を促します。必要摂取量は40~50mg、納豆1パック分ほどなので朝食に取り入れたり、お味噌汁にお豆腐を入れたりすることで手軽に摂取できます。

3.ビタミンB群

豚肉、レバー、大豆、まぐろやカツオなどの魚に多く含まれているビタミンB群は、頭皮の環境を整え、たんぱく質と一緒になることで髪を作り出す役割があります。また、代謝を促す効果もあるので髪が生えやすくなります。髪の主成分になるケラチンというたんぱく質はビタミンB6がないと作られない為、とても大切な栄養素だと言えます。ビタミンB群は水に溶けやすい性質があるので、煮物よりも焼いたりそのまま食べたりする方が多く摂取できます。

4.ミネラル(亜鉛、鉄)

髪を育ててくれるミネラル。昔からわかめやひじきは髪に良いと言われますが、これらにはミネラルが豊富に含まれています。また貝類には亜鉛、ホウレン草やレバーなどには鉄が含まれており健康的な髪を育ててくれる働きがあります。

髪に良い食材は色々ありますが、バランスよく複数の食材と組み合わせて適量を取り入れることが大切です。

 

産後の抜け毛は誰もが経験すること

スタイリング

たくさん髪の毛が抜けてしまい、このまま髪がなくなってしまうのではと心配になってしまうかもしれませんが、産後の抜け毛は一時的なもので、産後6ヶ月くらいから抜け毛は次第に落ち着き、1年後には気にならなくなりますよ。髪の毛が抜ける時期は、髪をぎゅっと結びすぎないようにしましょう。またスタイリング剤を使用した日は、きちんと洗い流すことも大切です。自分に合ったスタイルでおしゃれを楽しみながら、産後の抜け毛をカバーしていってくださいね。

 

投稿者: MERKMAL